「それには二種類あると思う。日本企業の駐在員とその家族、そしてイーストヴィレッジなどに住んでる若い人たち。こんな言い方をしては何だが、後者は身勝手だと思う。アメリカに何となく来て、遊んで帰っていく。かつての日系の移民や、現在の中国系の移民のように、この国で移民として頑張り抜こうという気概がまるでない。単にヒップなものを求めて来ただけ。この国で生き抜こうと思っている人たちは、そのために様々なことと闘わなければならない。その人たちから見れば、今ニューヨークにいる日本人たちは全く身勝手だよね、社会の良いところだけ楽しもうとしているわけだから」九二一年に「ライジング・サン」という映画が公開された。これは同名のベストセラー小説を元にしたもので、ショーン・コネリーとウエズリー・スナイプス主演の、日本を舞台にしたアクション映画だったのですが、その中での日本人の描写が、ヤクザ、皆同じように見えるスーツ姿のビジネスマン、顔を白く塗ったエキゾチックで男の愛玩物でしかない女、というふうな全くのアジア人のステレオタイプだったため、公開された劇場の前で、アジア人の団体がプロテストのデモを行なった。